何が何やらワケワカメ

映像作品(主に特撮やアニメ、ホラー)について書く。

グロンギとリントの全面抗争ではなかった?…な第45話。

f:id:hirohobby:20151231223105j:image

仮面ライダークウガ」感想。

【episode45 強敵】脚本:荒川稔久

こんにちは、キャキャロット( @anothercommuni)です。今回はグロンギの特異性が際立っていたように思えました。ダグバを含めると残り4人、彼らは確実に追い詰められているはずなのに焦燥している素振りを一切感じさせません。絶滅するという危機感を抱いていないんですよね、現代の人々とは見据えているモノが違うのだと思います。それが彼らの底知れぬ不気味さを醸し出している要因であり魅力なのだと感じました。それにしても、いや~一条さんは身体張りすぎだわ(^_^;)ドッキドキの片手宙ぶらりん状態、あれはどのように撮影したんでしょ。合成ではないように見えましたが…。では感想を述べていきます。

  • 超強敵。
f:id:hirohobby:20151231223120j:image

クウガは基本4形態と「金の力」最強のライジングマイティを駆使して全身全霊の力で戦いに挑んだ。しかし「ゴ・ガドル・バ」の圧倒的な力の前に完全敗北を喫する。クウガと同様の力を有しており尚且つカブトムシがモチーフであると、ガドルにはライバルの要素がてんこ盛り。容姿に留まらず所作も風格たっぷりで、惚れ惚れするほど格好良い。

■強靭な精神と肉体を兼ね備えているガドルは"戦士"と呼ぶに相応しい。クウガが力尽き地に伏したのにも関わらず、ガドルは止めを刺さなかった。あくまでも"目の前に立ちはだかる敵は排除する"という考えなのだろう。戦士としての矜持が伺える。   

  • すれ違い。

f:id:hirohobby:20151231223155j:image
f:id:hirohobby:20151231223206j:image
■苦労の末ようやく"神経断裂弾"を完成させた。しかし、冴との約束を果たせず。職務を優先した結果子供が心を閉ざしてしまった(笑わなくなった)ことに、母親としての不甲斐なさを強く感じて胸が締め付けられる。

  • 終始一貫して…。

f:id:hirohobby:20151231223139j:image
ガドル「…ゲゲルを台無しにした責めを負い、貴様には死んでもらおう」
ドルド「応じよう」
■「ラ・ドルド・グ」とガドルのやり取りを見ると、グロンギにとってリントはただの狩りの対象でしかないことが分かる。同族の殆どは殺害され苦境に立たされているのにも関わらず、生き残りの彼らは同族同士で戦っている。クウガや警察が着実に力を付けて対等しつつある中、未だに自らが課したルール(もしくは価値観、信条)に則って行動している。種族の存続や繁栄を願うのなら、現状下で同族同士の決闘など絶対に有り得ない。それはグロンギがリントと真正面から向かい合って対峙していないということだ。グロンギは"リントとの生存競争"をしているのではなく、あくまでも自分達民族の"文化的な営み"をしていたに過ぎない。終盤においてドルドが責任をとるべく同胞との戦いに応じたことは、リントとグロンギの認識のズレを象徴している。

  • 理解者。

f:id:hirohobby:20151231223227j:image
■できる限りの無理をする。五代に電気ショックを施すよう椿へ嘆願した桜子さん。彼女は、自分のことを省みない五代の行動を危惧していた。しかし五代の言葉やグロンギの力が増している現状を受け止めて、彼女自身もできる限りの無理で五代を支援することにした。強くなりたいと願った五代の思いを汲み取ったのだ。


【関連記事】