事態の収束がもたらす更なる混迷…な第39話。
「仮面ライダークウガ」感想。
【episode39 強魔】脚本:荒川稔久
- 『連携』
また、一条さんも戦線に復帰。五代と一条さんが肩を並べている様は、この殺伐とした事態でありながらも視聴者に安心感を与えてくれる。
- 意識の変化。
バラのタトゥの女による警告。彼女はリントの変化を的確に認識している。以前のリントは好戦的ではなかった、だから殺さずに封印する手段に出た。しかし今は違う、殺意を抱いている。彼女は、ゴ集団の精鋭でさえも"ゲリザギバス・ゲゲル"の遂行は一筋縄ではいかないことを見通している。
そして同時に、その変化が生じたことでクウガがダグバと等しくなることを予見した。
- 轟く雷鳴。
クウガを容易く退けた「ズ・ゴオマ・グ究極体」。そして、彼の元へダグバが死を告げに訪れる。最期は、殺戮の様子は一切描かれずゴオマが凄惨な姿で横たわっているだけ。
ただただ、恐ろしい。ダグバの存在はまだ不鮮明である為、具体的なイメージを掴めないことが恐怖を増幅させる。
(【episode1 復活】グロンギの目覚め)
ダグバの所業により雷が天に立ち上る光景は、第1話と重なりあの恐怖が甦る。
- 最後に。
1話で基本4フォーム全てに超変身した貴重な回。更にゴウラムも使用して総戦力で戦いに挑んだことは、今回の事件の凄まじさを象徴しています。
同時多発的に起きたグロンギの猛攻は収束した。しかし、ダグバの脅威はそれをも凌駕する事態を招く因子であることは明白。安堵する余地のない、緊迫した空気感を漂わせて幕を閉じた【episode 39】でした。
何でしょう、このクライマックス感。でも、まだ10話もある……本当に内容が濃ゆい作品ですね。
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