何が何やらワケワカメ

映像作品(主に特撮やアニメ、ホラー)について書く。

多様な親子の在り方、そして死闘決着!!…な第46話。

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仮面ライダークウガ」感想。

【episode46 不屈】脚本:荒川稔久

こんにちは、キャキャロット( @anothercommuni)です。唐突ですが、私はアメイジングマイティを見ると「装着変身」という商品のことを思い出します。小学生の時は、あれも欲しい、これも欲しいと、欲しい玩具が多かったもののお金がなくて買うことの出来ない悶々とした日々を過ごしていました。オークションサイトを巡回して出品している商品の写真を見るなどして購入欲を抑圧していた訳ですが、その時ふと見つけたのが「装着変身 アメイジングマイティフォーム」のフィギュアでした。なんじゃこりゃと驚愕しました(゜д゜)何故ならば、香港で製品化された為にその存在を全く知らなかったんですよね。「日本の作品なのに何故香港限定なんだ?」と首を傾げたのですが、翌々調べてみると、バンダイ側は東映からアメイジングマイティの存在を知らされておらず尚且つ終盤に登場したものだから、日本での本放送時には商品を作る間がなかったとのことです。(この情報のソース元、ご存じの方がいたら教えてください)玩具販促番組では異例ですよね、色々と物議を醸したことでしょう…。この時初めて"大人の事情"というものを意識したのかも知れません。アメイジングマイティに関する超私的な思い出でした。では感想を述べていきます。

  • 闇夜に溶け込む。

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"アメイジングマイティフォーム"の、この黒いボディには何か危ういものを感じる。それは「究極の闇をもたらす存在」になる手前の"アークルの制御下限界まで力を引き出した姿"なのでは、と懸念した為だ。つまり、ほんの一線踏み越えてしまうと"アルティメットフォーム"へ変貌を遂げる段階まで五代は到達しているのだと。(現に五代は自らの意思でアルティメットへ変身することが可能だった)

■まあ当時の私は深く考えていた訳ではなく「黒い!!アルティメットと同じ色じゃん、ヤバイ!!」程度に感覚的に捉えていたのだと思う。アルティメットの外見は厳つい悪役のようで、幼い頃は嫌いなフォームであった。因みに一番好きなフォームはライジングタイタン。

  • 親子のカタチ。

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ジャン「駄目な両親だと思ったことは一度もない」
みのり「…いつか皆が笑顔になる日の為に、って」
■幼い頃両親があまり家におらずジャンは寂しい思いをしていた。その経験から、彼は過去の自分と冴を重ね合わせている。冴には自分のような経験をしてほしくないと考えているからこそ、榎田の動向が気掛かりであった。また、社会人として母親として奮闘する榎田の姿に惹かれる部分もあったからこそ、ジャンは彼女へエールの言葉を送った。

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■当然母親が常に側にいてほしい気持ちはあるが、何よりも自分と真正面から向き合ってほしかった。母親として後ろめたい気持ちを抱えている榎田の様子を冴は感じ取っていたのだろう。だから寂しかった、距離を感じていた。しかし母親が本心を打ち明けたことで、その寂しさは埋まり愛されている実感を得たことで再び笑うことができたのだ。

■五代兄妹も父が冒険へ赴き家を空けることが多いことから、寂しい思いをしていた。しかし手紙から父の気持ちは伝わっていた。物理的には側におらずとも、精神的には父との距離をあまり感じなかったのだろう。その証拠にみのりの台詞の後、皆の笑顔を守る為に奔走する五代の真剣な表情が映し出された。父の想いは子に届いていたのだ。


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