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己に打ち勝ち、立ち上がれクリリン! …な第21話。(ドラゴンボール超 感想)

ドラゴンボール超」感想。第21話。

「復讐のはじまり!フリーザ軍の悪意が悟飯を撃つ!」(脚本:キング・リュウ)

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ここは個人的に必見。フリーザに植え付けられていた恐怖心で、戦場への一歩が踏み出せないクリリン。「爆死した過去の自分」が頭を過り、気持ちとは裏腹に身体が言うことを聞かない。戦士も人の子、恐れを抱くのは当然のことです。私はこの弱い部分を見ることが出来て良かった、生身の生きた人間がそこにいるリアリティを感じられたので。

このトラウマは、フリーザが圧倒的な存在感を放っていることを物語っている。それだけ恐ろしい敵なのです。

  • 師匠と弟子、亀仙流を背負う者。

亀仙人「…セル、ブウ、ビルス、そして悟空にべジータ!凄い連中の戦いっぷりを、お主は誰よりも近くで目にして来たんじゃ…」
弟子のことは師匠が誰よりも理解している。 こんな雑兵に負けるはずがないと、背中を押した亀仙人クリリンが恐怖心を克服していく過程は胸を打つものがあり、「亀」の文字が心なしか大きく見えました。
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武天老師の"元祖! 本家本元の亀仙流奥義"も披露されるので、是非ご覧になってください。格好いいですよ~。
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  • 戦士を経て『そして父になる』。

悟飯「子供が生まれたんだ。穏やかな場所で優しい子に育ってほしい…だから、お前達みたいな奴らに来られると本当に迷惑なんだ」
今の悟飯は"地球の戦士"としてではなく、妻と子を持つ"父親"として戦場に立っているのです。

彼は昔から一貫して、誰かの為に戦い続けているのでしょう。だから怒りが彼を強くする。悟空は能動的に戦いに挑み、悟飯は受動的に戦いに加わる、そのような印象を抱きました。

  • こういう姿が見たかった。

タゴマ「俺は理解した。人を支配するのは、氷の非情さと圧倒的な恐怖だと…」
「F」の意志を継ぐ真の継承者は、タゴマだったんだな…。"第2のフリーザ"、ここに誕生。
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「劇場版 復活のF」での彼には拍子抜けでしたので、地球の戦士達を苦しめる役割を与えられて本当に良かった。力を得て驕り高ぶる様はまさに悪人、ギニュー特選隊を貶す発言も良い。折角、CV(キャラクターボイス)も中井和哉さんなので、タゴマには存分に"Let's Party!!"してもらいましょう。
 
シサミ、お前の活躍も見たかったんだぜ……無念。

  • 最後に。

ピッコロ「手伝わなくても良いのか?」
悟飯「もう子供じゃありませんから」
ピッコロ「そうか」
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守られていたあの頃の悟飯はいない、今は肩を並べて戦っているんですよね。悟飯の成長を感じられて、ピッコロさんも内心喜んでいそう。
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タゴマが目を見張る程の急激な強化を遂げたのか、もしくは悟飯の著しい劣化なのか(シサミはノーマル悟飯の気弾を易々と弾いていましたし…)、来週は実力の拮抗した者同士の戦闘になりそうですね。
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ピッコロさんは鍛錬を重ねて戦闘力を上げているでしょうし、戦士一同と対峙しているタゴマはセル完全体に匹敵する強さなのかも?

印象に残る台詞に溢れている回でした。台詞の一つ一つに注視して、キャラクターの心境や人間関係を感じ取り楽んでみてください。(戦闘シーンが迫力に欠けていることは、二の次にして。)


そしてこのようなツイートが。

言われてみれば…なるほど(゜д゜)今回は「師弟愛」がテーマになっていたんですね。


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