二人の「岐路」は如何に…な第29話。
仮面ライダークウガ感想。
【episode29 岐路】脚本:荒川稔久
- 五代の「岐路」。
金の力(ライジング)の発現により、身体的変化が顕著になる五代。このままでは戦う為だけの生物兵器になる恐れを示唆する椿。
更なる強化を遂げていった時、五代はどうなってしまうのかと神妙な面持ちになると…
当の本人はいつものように笑顔で接する。自分は大丈夫であると。
しかし、一人になった途端にこの表情。流石の五代でも、異常なまでの肉体強化が進んでいる現状に不安を隠しきれない。
二人は、内心動揺している五代の様子に気付いていました。
「未確認生命体第4号」「クウガ」として戦う五代、今後も同様に戦い続けていて良いのか? 彼は今岐路に立っています。
- 蝶野の「岐路」。
CM用イラストを投稿するべく、真剣に絵を描く蝶野。本気になれる目標を見つけて、活き活きとした表情をしています。社会へ不満を抱いていた以前とは違い、前向きに生きようとする姿勢が感じられます。
だが、そんな彼に非情な現実が襲いかかる。イラスト募集締切間近に、未確認生命体出現に伴い一定区域が封鎖されてしまう。彼は是が非でも目的地に向かおうとするが、警官に制止されてしまう。
ようやく目標を見付け、生きることに肯定的になれた蝶野。しかし費やした努力が水の泡になる瀬戸際、彼も岐路に立たされています。
- 降り注ぐ悪意。
見辛いですが、これ鉄球ですよ。………怖すぎます。
逃げ惑う人々の悲鳴がこだまする中、一撃で死をもたらす凶器が無慈悲にも降り注ぐ。
今回も「ゲリザギバス・ゲゲル」の残酷さが際立っています。
因みに「ゴの集団」がルーレットで遊ぶ様子が。人間の文化や知識を着実に吸収している描写の一つでした。
- 最後に。
いつも笑顔で皆を勇気づけてきた五代雄介ですら、今回ばかりは動揺している様子が印象的でした。
グロンギもゴ集団のターンとなり、ゲゲルがより複雑で残忍になっています。そのような彼らに対抗するべく、警察サイドも有効な手段を模索している姿が「人間VS.グロンギ」の戦いの熾烈さを象徴していたと思いました。