一条、地に伏す。グロンギの動向に翻弄される人々…な第38話。
「仮面ライダークウガ」感想。
【episode38 変転】脚本:荒川稔久
- ダグバへの畏怖。
- ダグバ…ボソグゾ・ダグバ!(ダグバ…ダグバを殺す!)
- …ダグバ…ゴセパ・リグリグ・ボソガ・セバギ!(…ダグバ…俺は、みすみす殺されない!)
- ザジャブボギ・ダグバ…俺がお前を殺してやる!(早く来い、ダグバ…俺がお前を殺してやる!)
(出典:グロンギ語-日本語対訳一覧)
上記での台詞からゴオマの心境は明白です、ダグバへの怖れだ。己を過信している面、下克上を成し遂げたい面もありつつ、恐怖し虚勢を張っている面を覗かせる。「べ」「ズ」がダグバによって淘汰されている限り、彼の孤独な反逆は続く。
個人的にはバラのタトゥの女とゴオマのペアが好きだったんですけどね。あの並び立つ姿が見られないのは残念。
- 無力。
一条の生死の行方は、バラのタトゥの女の匙加減一つ。以前と同様、まともに対峙することすら出来ない。
或いはクウガすらも、まともに相手にされていなかったとも考えられる。クウガを複数人で待ち伏せして殺す、脅威を取り除いてからゲゲルを再開をすることも出来るはずなのだ。(グロンギ族の文化が、そのやり方を好まないのかも知れない…。)
- 成れの果て。
「ズ・ゴオマ・グ究極体」
この姿に変貌を遂げた時、長野で遺跡調査団を虐殺した「第0号(ダグバ)」を連想しました。まあ、デザインは違うのですがシルエットは面影あります(私だけかも知れませんが…)。
しかし、ダグバのバックルを一欠片取り込むだけでこの急激な強化。ダグバの力は計り知れない程強大であることも、同時に示された。
- 「夢」
「あいつが…俺と別れられる日が…一日でも早く来ればいいと思ってる」
一条が気を失っている間、見ていた夢とは何だったのだろう。"…グロンギが去り平和な日常が訪れた中、悠々自適に冒険をする五代の姿…"であったのか。
一条は、警察官としての責任を重く捉えているんですよね。一般人を巻き込んでしまった後悔の念は払拭できる訳がない。
- 最後に。
「ゴ・ザザル・バ」を除いた「ゴ」集団揃い踏み。真の強者達が出揃った、現代のリントの言葉も流暢なことで…。
人間に近付く程グロンギの異質性がより際立つ。絶対に手を取り合うことはない。
やっとザザルによるゲリザギバスゲゲルの法則性を明らかにし反撃に打って出るかに思えたその時、グロンギが同時多発的に人々へ牙を剥けた。
似たケースは以前にもありましたが今回はゴオマの暴走、ダグバの暗躍、他のグロンギ(ガドル)の介入、とゲゲル範囲外での出来事が数多く渦巻いています。類を見ない程切迫した事態、五代&警察の対応は如何に…?
いやー全く予測できない展開で、本当に「クウガ」って楽しいなー\(^-^)/堪らん!!
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