何が何やらワケワカメ

映像作品(主に特撮やアニメ、ホラー)について書く。

「ドラゴンボール超」と「ONE PIECE」の決定的な違い。


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以前の記事では「ドラゴンボール超」の改悪(?)の原因は「暴力描写に対する規制」にあると述べました。そのことに関連する話です。

ONE PIECE(以後:OP)はドラゴンボール超(以後:DB超)に比べて、過激な表現が頻繁に見られます。(流血描写など) 

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第708話「熱き闘い ローVSドフラミンゴ」

一方、DB超は暴力的な表現は抑えた作りになっている。

「DB超」は9時、「OP」は9時30分。両者共にフジテレビの日曜朝に放送しています。同じ9時台に放送しているのにも関わらず、作品の表現方法に差異が見られる。それは何故か。

その原因は作品の対象年齢の違いにあります。

では両作品の視聴者層はどのように異なるか検証したいと思います。


【検証その1 両作品のスポンサーの比較】
  • DB超:9時00分~9時30分。
(2015年10月18日)
  1. 春日井製菓(つぶグミ)
  2. ローカルCM
  3. はるやま(ストレス対策スーツ)
  4. Gulliver(中古車販売)
  5. バンダイ(ドラゴンボールヒーローズ)
  6. バンダイ(神羅万象チョコ)
  7. バンダイナムコエンターテイメント(超逃走中)
  8. バンダイナムコエンターテイメント(ドラゴンボールZ ドッカンバトル)
  9. 東洋水産(赤いきつね緑のたぬき)
  10. 東洋水産(マルちゃん正麺カップ)
  11. ハピネット(ドラゴンボール超ブルーレイ&DVD)
  12. ハピネット(ボンバーマンジェッターズ)
  13. バンダイナムコエンターテイメント(ゴッドイーター リザレクション)
  14. バンダイナムコエンターテイメント(ワンピース トレジャークルーズ) 
  15. 東映アニメーション(ドラゴンボールZ 復活のF ブルーレイ&DVD)
  16. 東映アニメーション(ドラゴンボールZ 復活のF ブルーレイ&DVD)
  17. LION(クリニカ)
  18. cocone(ポケコロ)
  19. LOTTE(乳酸菌ショコラ)
  20. XFLAG(3DS モンスターストライク)
  21. ローカルCM
  22. 任天堂(ゼルダの伝説 トライフォース3銃士)
  23. 味の素(Cook Do 回鍋肉)
  24. XFLAG(モンスターストライク)
  • OP:9時30分~10時00分。
(2015年10月18日)

  1. P&G(プリングルズ)
  2. ローカルCM
  3. mobcast(ミステリアス パズルRPG 18)
  4. 楽天(楽天カード)
  5. XFLAG(モンスターストライク)
  6. ローカルCM
  7. マンナンライフ(蒟蒻畑 ララクラッシュ)
  8. マンナンライフ(蒟蒻畑 ララクラッシュ)
  9. ユニリーバ(sir Thomas LIPTON)
  10. ユニリーバ(CLEAR)
  11. バンダイナムコエンターテイメント(ディズニー マジックキャッスル マイハッピーライフ2)
  12. バンダイナムコエンターテイメント(超逃走中)
  13. セブン&アイHLDGS(セブンカフェ)
  14. セブン&アイHLDGS(スターウォーズ前売り券)
  15. バンダイ(ワンピース キズナブーストカードバトル)
  16. バンダイ(ドラえもん ふわチョコモナカ)
  17. フジテレビ(新ドラマ サイレーン)
  18. SUCCESS(サクセスシャンプー ボリュームアップタイプ)
  19. Gulliver(中古車販売)
  20. 日清(カップヌードル)
  21. 冬スポ(スノーボード用品)
  22. AGF(コーヒー 煎)
  23. 東宝(三谷幸喜 ギャラクシー街道)
  24. 日本コカ・コーラ(シュウェップス シトラス)
上記は、両作品の放送時間内にCMを流している企業の一覧です。共に24本。

両作品に共通しているスポンサー、「バンダイ」と「バンダイナムコエンターテイメント」のCM本数を比較すると
DB超:6本。全CM(24本)での割合25% 
OP:4本。全CM(24本)での割合17%
またゲーム全般(携帯ゲーム、スマホアプリ、筐体ゲーム、カードゲーム)のCMで比較すると
DB超:8本。全CM(24本)での割合 33%
OP:5本。全CM(24本)での割合 21%

若干ではありますが、比較的DB超の方が低年齢層を意識した広告戦略を取っているようです。
 


【検証その2 アイテム数の比較】

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バンダイキャンディトイ」ではDB超とOPの食玩、菓子、食品を取り扱っています。食玩などは安価な値段で販売されていることから子供が購入し易いと思われます。今回2015年に発売される商品の数を比較します。

  • DB超・DBシリーズ。
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  • OP。
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DB超:16点。OP:3点。
DB商品の方が明らかに多い。バンダイの戦略としては、OPよりDBの方が子供を意識して販売していることが分かります。


  • まとめ
以上の検証から、表現の差が生まれる原因は「対象年齢の違い」によるものであると推察できます。

子供を意識した広告戦略、販売戦略を取る「ドラゴンボール超」。従来のシリーズよりも過激な描写が少なくなるのは、仕方がないことなのかも知れません。