何が何やらワケワカメ

映像作品(主に特撮やアニメ、ホラー)について書く。

宇宙は広いな、大きいなあ…な第41話。(ドラゴンボール超 感想)

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ドラゴンボール超」第41話感想。

「出でよ神の龍 そして願いを叶えてちょんまげ!」脚本:キング・リュウ

こんにちは、キャキャロット(@anothercommuni)です。無事に「第6宇宙編」完結と。あっという間でしたね。私は、パッパッと"物語を消化していった感"が否めませんでしたが、皆さんはどうでした?物語のテンポについては、視聴者各々で好みが別れると思いますので一概に良し悪しの評価をしづらいですけど。ただ、「Z」での"限界まで尺を引き延ばしてやる精神"がごっそり抜け落ちて、お利口になってしまった印象があります。嬉しいような寂しいような。一方で、序盤は散々再放送で引っ張ったくせに…と未だに根にもっている面もありますが、ならせめて新作パートで引き延ばせよと思ってしまうんですよね。では感想を述べていきます。


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全王の戦闘力は全宇宙一のようですね。悟空が乗り越えるべき最も高い壁が、彼か。両者が戦いを繰り広げている様子が全く想像できないですが、恐らく鳥山先生も最初から戦わせる気はないのでしょうね。モナカでは叶いませんでしたが、一見強そうに見えない奴が実は超強い、は個人的に大好物です。

疑問なのですが、悟空は何故全王を持ち上げたのでしょうか。ジョークの分かる奴か見極めていたとか?皆さんの見解を教えてください。

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第38、39話を何度か見返しているうちに、ヒットが気弾(ビーム系の技)で攻撃してないことに今更気付きまして、もしかしたらヒットの得意とする"殺しの技"は気弾を駆使してるのかなー、と思ったり。ただ、その類の技を元々使えない可能性も、無きにしもあらずなんですよね。現に、ボタモやマゲッタは飛べませんでしたし(もはや武空術は、当たり前のように使える標準的な技能じゃなかったんだ!!…と、驚きましたが)。純粋に打撃のみで戦う戦士も、悪くはないですけど。

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悟空「どっかでもう一回やっても構わねえぞ」
ヒット「うーん…」
悟空「あっ、3日後じゃまずいか。じゃあ、あした。なっ?」
悟空の熱烈なラブコールを、ヒットは完全無視。これこれ、このドライな関係だよ!! 「お前の実力は認める、だが俺はお前の友達じゃない」みたいな感じ。

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ウイス「テエナカヲ イガネテシソ ウユリノミカ ヨデイ チョンマゲ」
字幕見るまで、逆再生で喋っていることに気付きませんでした。ドラゴンボールZのエンディングテーマ「でてこいとびきりZENKAIパワー!」でのイントロ部分の謎呪文を思い出しますね。

しかしデカイ!!惑星を喰らう描写があって、純粋に強そうだ。流石本家本元のドラゴンボール

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今後も当て馬として、悟空から熱い眼差しを注がれることとなったモナカ配達員。悟空がしつこく迫ってくるんだもんなあ…。果たして今回の報酬が高いのか安いのか、それは今後の展開次第かも?  そう言えば、宇宙地図を立体的に見るアドバイスをした件を見て、モナカの乳首も立体的だもんねー、とくだらないことを思いついた。


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破壊神がポカーン、番狂わせな結末!!…な第40話。(ドラゴンボール超 感想)

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ドラゴンボール超」第40話感想。

「ついに決着! 勝者はビルス?それともシャンパ?」脚本:キング・リュウ

こんにちは、キャキャロット(@anothercommuni)です。第6宇宙編もいよいよ大詰め。悟空VSヒット戦もついに決着。この結末は賛否両論あるだろうなー、と思いつつ見ていましたが、私個人としては非常に良い結末だと感じました。追々説明します、では感想を述べていきます。


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シャンパ「…いいか聞け!お前たちはただのゲームの駒」
「俺たちがルール」との台詞も、破壊神の傲慢な考えが如実に現れていた。そもそもが、地球人を無視し勝手に地球を賭けて始まった試合だしね…。破壊神は敵でもなければ味方でもない、彼らは自分達の尺度で動いているだけだということが伝わってくる。

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すかさず、シャンパを威嚇する悟空とヒット。敵味方の垣根を超えた瞬間。

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悟空「オラたちがただの駒じゃねえっとこ、見せてやろうぜ!」
悟空の無言のメッセージに、静かに頷くヒット。幾千も拳を交えた両者だからこそ、言語を介さずとも意志疎通が図れる。良いじゃないっすか、このライバル関係。最近の悟空とべジータの関係以上に好きかも。両者の適度な距離感や、馴れ合いは一切抜きで「自分を更に成長させてくれる存在」として互いを認識している様子は、まさに王道のライバル関係と言えますよね。

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悟空の渾身の一撃。肖像画ではあるものの、シャンパの顔面が粉砕されたのは気持ちが良いもんだなー。

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ヒット「しょせん俺たちはゲームの駒ということか」
悟空「今はな」
ヒット「今は?」
悟空「だろ?」
ヒット「フッ」
野心剥き出しで、下克上を果たす気満々。「今はな」と、現状での破壊神との実力差を冷静に捉えている悟空は、歴戦の戦士としての完成された思考になってる。(ブウ編での悟空なら、フロストの小細工くらい簡単に見抜けそうなもんだけど…、と不満は残ったけど)

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悟空自らが、負けを選択した場面。視聴者によっては、散々格闘試合で引っ張ってこのオチ……と納得できない人もいるとは思う。だけど、そもそも悟空は、絶対勝利しなければ気が済まない、といった考えの持ち主ではないですよね。とにかく強い奴と目一杯戦いたいだけ。今回は、破壊神達のエゴに振り回され単なるゲームの駒として戦っている。彼らの手の平の上で踊らされているに過ぎない。思うがままに戦えない窮屈な試合の中では、本気をぶつけることが出来ない。だから見切りをつけて試合を終えた、と考えたら悟空らしい決断だったかと。その上で、最後ばかりの悪あがきで破壊神達に一矢報いてからの、満面の笑みですよ。単なる駒の思わぬ行動に口がポカーン…、ざまあみろってな感じで視聴者としてもスッキリしました。あと、界王拳の発動にも限界がきていたし、いずれにせよ勝機は見出だせなかった。この点も悟空は冷静だった。
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勿論、この展開ばかりでは嫌だけど、そのお陰でヒットは強敵のまま存在感を保っていられる。強い敵を倒す、そして更に強い敵が現れてそいつを倒す…とただ消費されていくに留まらない、今後も活躍の余地があるキャラクターになったのだと嬉しく思いました。再び登場する、その時が楽しみ。

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強くはなかった。強くはないけど見せ場があって良かったー、というのが本音でとにかく一安心。悟空を発奮させる当て馬以外の役割があったから。凄まじい激闘を見た上で、リングインしたその勇気を称えてあげましょうよ。弱くても無問題、格好いいよモナカ。ヒットの魅力も更に増した良場面でした。ただ、殺し屋としては良い人過ぎね?…、とも思ったり。まあ、ヒットに芽生えた変化として捉えれば良いか。
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ヒット「これで貸し借りなしだ」

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いやー、「Z」での物語とは比べ物にならない程規模が拡大していく。流石に、更なる上の存在はもういませんよね?ここが頂点だ。そうですよね、鳥山先生!!


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「超」全開バトルだ「Z」…な第39話。(ドラゴンボール超 感想)

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ドラゴンボール超」第39話感想。

「成長した”時とばし”の反撃!? 出るか!?悟空の新たな技!」脚本:キング・リュウ

こんにちは、キャキャロット(@anothercommuni)です。更新滞ってしまい、申し訳ありません。記事を書く時間が中々確保できませんで、気付いた時には一週間があっという間に経過していたという…。遅くとも最新話の放送までには更新するよう努めますので、今後とも宜しくお願いします。

と言い訳はさておき、第39話面白過ぎました。戦闘パートが迫力満点でしたね。バシバシバシバシッ!!、だゃっだゃだゃだゃだりゃっ!!と目にも止まらぬ速さで格闘を繰り広げていて、「これこれ!!これがドラゴンボールだよ!!」と思わず唸ってしまった。手数の多さやスピード感が、「Z」での戦闘を彷彿とさせました。このクオリティを定期的に見たいぜ…東映アニメーションさん頑張れ。では感想を述べていきます。

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"時とばし"発動時の、ステンドグラス的な空間は格好良いよね~。時とばしはヒットならではの特殊な領域と言える訳で、能力はジョジョ第5部に登場するスタンド"キングクリムゾン"だけど、自らが有利に戦える領域を構築するという意味では「ウルトラマンネクサス」の"メタフィールド"を思い出した。
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本来ならヒット優位の領域。しかし、ヒットの能力を凌駕した悟空のパワー。時を止める敵相手にカウンターを噛ましてしまうとは……悟空さんMUTEKIじゃんか。

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そうそう、あと他にもドラゴンボールらしいと感じた演出として、戦闘時での「間」がありました。ヒットの咆哮、すかさず戦闘の構えへ。そして、構えからのにらみ合い…。動きこそ無いけど、ヒリヒリとした緊迫感が感じられた場面。静と動、この静の場面があるからこそ前後の動の場面がより際立ちます。今までの「超」での戦闘は、テンポ良く物語が進む弊害として「間」が圧倒的に足りてませんでした。「間」があるからこそ、緩急がついて単調な物語運びにならないし、同時に作画枚数を節約できる有用な演出でもあるので、今後から積極的に活用してもらいたい。

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成長することで、悟空を超えたヒット。サイヤ人のように変身して強化することのできない私達は、彼の謙虚な姿勢を見習うべきですよね。愚直なまでに、ただ成長する。まあ、成長のスピードは異常だけどさ。

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シャンパ「じゃ、勝てないってことか?俺たち第6宇宙の負けってことか?」
ヴァドス「さあ…私はそうは思いませんが」
ビルス「いいぞ、そのまま押しきるんだ」
ウイス「んー……」
焦燥するシャンパと、歓喜するビルス。感情を露にする破壊神とは対称的に、試合の形勢を冷静に見ていたヴァドスとウイス。その落ち着き様は、はるか高みから俯瞰している証拠。絶対的強者の風格が漂っていました。悟空の越えるべき壁は、まだまだ高い!! 

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格好良い!!確かに格好良いけど、色味がド派手で(身体壊しちゃうくらい食品に合成着色料を添加しました、みたいな)、ただでさえSSブルーの気のエフェクトがゴチャゴチャしてるのに界王拳まで足しちゃうから、過剰なまでにハッタリ効き過ぎているかも…。SSのスマートなデザインの良さが若干損なわれたような。格好良いと思われる要素を足し算するとこうなるんですね、まあ子供が満足すれば良いっか。少し否定的に書きましたが、赤いスパークや動き自体は素直に格好良い。

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べジータ界王拳は、戦闘能力の増強と引き換えに、体力をごっそりともっていく技」
界王神「それでなくとも、身体に無理を強いる超サイヤ人の状態に上乗せして使うなんぞ、命を捨てるようなものじゃ。だからあやつは、長い間界王拳を封印してきたのじゃろう」

以前、「超サイヤ人なんぞ邪道じゃ」と言い放った老界王神が説明したことに、感極まるものがあった。ちゃんとシリーズの延長線上に「超」の物語があるんだなー、と歴史の片鱗が垣間見えたのでしみじみ。同様の理由で、べジータ界王拳を説明したこともグッド。


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