何が何やらワケワカメ

映像作品(主に特撮やアニメ、ホラー)について書く。

タケルは界面活性剤のような男…な第18話。

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仮面ライダーゴースト」感想。

第18話「逆転!神秘な科学!」
脚本:長谷川圭一 監督:諸田 敏

こんにちは、キャキャロット(@anothercommuni)です。長谷川圭一さんが執筆された第17、18話は、「水と油」が主題となっていました。アカリと御成、卑弥呼ニュートン、彼らは強い信念を持つからこそ反発し合ってしまう関係にあります。ですがそのような彼らも、時には互いを理解して尊重することができます。その事を説いたのが今回の前後編でした。もう一点特筆すべきは、個性の強い彼らと分け隔てなく交流することの出来る、タケルの類い稀なる同調性についてです。タケルは他者への思いやりがある(共感できる)少年、だからこそ彼は周囲の人に好かれています。アカリと御成が日頃から衝突している姿とは異なり、タケルは人付き合いが上手です。裏を返せば、まだ自己を見出だせていないから衝突することがないとも解釈することができます(夢がないことから)。今回の「水と油」に因んで、タケルは親水性と新油性(疎水性)を併せ持つ「界面活性剤」のような男である、と感じた次第です。では、感想を述べていきます。

  • あらアラン、もう仲間フラグ?

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■味方側につくことは予想できたが、タケルと真正面から対立するようになって僅か数話で、可愛らしい一面を覗かせたアラン。ここまで露骨な演出は、今後仲間になるであろう展開の意外性が著しく削がれるので、控え目にしてほしかったのが本音。

■公園にいる人間達へ目を向けると、人と人とが触れ合う穏やかな光景が広がっている。眼魔世界では得られなかった感情がアランに芽生えた。彼は、自分に芽生えた得体の知れない感情に動揺を隠せない。人間と眼魔は、命の有無や外見以外にも"価値観"や"感情"も異なることが、アランの様子から伝わってくる。また、アカリ達とイゴールの対立からも、物事の認識のズレは明白だった。

  • 今週のアカリさん

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■気丈に振る舞う彼女だが、タケルがいないことによる不安感を押し殺していた。そして、緊張の糸が切れて戦場でしゃがみこんでしまう。アカリの涙ぐむ表情は、タケルが来て安堵した素直な彼女の気持ちが表れていた。

■一方、物事を懸命に取り組む御成へ尊敬の念を抱いていることを吐露したものの、当人にはその事を明かさない彼女の素直じゃない性格も伺えた。これは、第17話の御成も同様で、アカリ当人には伝えていない。やはり、依然として「水と油」の関係は変わっていないようだ。

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