眼魔とガンマン…なんつって。…な第7話。
「仮面ライダーゴースト」感想。
第7話「早撃!伝説のガンマン!」
(脚本:福田卓郎 監督:柴﨑貴行)
今回のエピソードは、大筋の物語に関わる要素が多く開示されました。
- 不知火<クモランタン
仙人が残した“すごく使える”アイテムことクモランタン。ランタンの光をかざすと眼魔が見えるようになる。(東映公式HP、一部抜粋。)
上位互換アイテム早くも登場。マジで早すぎる(^_^;)アカリ苦労したのにね…。不知火が西園寺の尾行時に上手く機能していたのは、最後の活躍だったから?早々に下手を打つとは考えにいくいので、不知火は広範囲での可視化、クモランタンは局所での可視化、に用いるなど使い分けて欲しいですね…。
ただゴーストガジェットアイテムを、アカリや御成が使用するのはアリです。彼らの行動の幅が拡がるので。
- タケルと田中恒男(今回のゲスト)。
この両者には共通する点がある、それは互いに幼馴染みの友達を(一時的に)失っていることです。タケルはマコトを失ったが、田中にはまだ智則を救う手立てがある。自分と同じ境遇にはさせたくない、その想いがタケルを突き動かしスペクターにも引けを取らなかった。成長著しく、頼もしい限りです。
- 西園寺と龍、マコトとカノン。
過去、西園寺と龍が共に「ゴーストハンター」として活動していたこと。また、その時に行われた実験により深海兄妹が犠牲になったこと。
こんな序盤に物語の根幹に迫る情報を惜しげもなく披露して良いのだろうか?…と心配になるくらいの情報量でした。「実験」の内容次第では、龍の存在が怪しくなる、もしくは西園寺は実は悪ではなかった、との見方ができるのかも。
- アラン暗躍。
アランの目論見はまだ不明、しかし不穏な気配はムンムン漂う。敵サイドが活発に動き回ってくれるのは、良いことですね。(ドライブの時は、幹部さんこの時何してたの?、と苛立つ場面があったので…。ゴーストのこのテンポは苛立ちを感じさせません。)
また、エジソン眼魂を戦闘以外でも活用していましたね。
眼魂の争奪戦が行われるなど、アイテムが物語において重要な役割を担っているのは巧みな手法だと思います。近年の「平成仮面ライダー」の過剰なまでのアイテムに付加価値を与えて、本編に上手く組み込んでいます。「仮面ライダーオーズ」のコアメダルの役割に近いような。
- 最後に。
非常に見応えがありました。「仮面ライダー鎧武」以降10月スタートになったことで、序盤は年末商戦に向けた販促中心の展開になるのが通例でした。しかし「ゴースト」は販促をきちんと押さえた上で、大筋の物語をおざなりにはしていない。メインライターの福田さんの手腕なのでしょうか、販促があまり目障りではないです。
販促の制約が緩和される年始頃、「ゴースト」の物語が本格始動するその時が楽しみで仕方ありません。
あと……
ムサシ魂の、この下からのアングルが格好良かったです。そう言えばビリー・ザ・キッド魂のこと話してないですね…当然格好良かったです。