クウガに"豪傑の歯牙"が差し迫る…な第40話。
「仮面ライダークウガ」感想。
【episode40 衝動】脚本:荒川稔久
- 胸中は…。
五代「…でも、もう少しこっちの冒険頑張ります」
おやっさん「こうがまさお(古賀政男)が冒険家?………作曲家だろ~」
おやっさんの相変わらずなギャグで和む場面。ですが、五代には一瞬このような意味に聞こえたのでは?
"クウガ(として戦うこと)が(お前にとっての)冒険か?"
「冒険家」と「冒険か?」を聞き間違えたからこそ、五代の表情が一瞬固まったのではないでしょうか。
おやっさんは五代が苦悩していることを見抜き、それを指摘し、冒険へ行くことを勧めた。全て見透かされている、それでも五代は"クウガ"が今の俺にとっての"冒険"であると敢えて嘘をついた(おやっさんへの気遣い)。しかしその嘘すら見抜かれた、と誤解した場面……であったと私は思います。五代雄介の葛藤を僅かな描写で覗かせる、素晴らしい場面でした。
*宜しければ、ブログのコメント欄かTwitterでこの場面について皆さんの意見をお聞かせ頂けたら幸いです。
- 不安を直視し、受けとめる。
クウガとダグバの関連性や究極の闇へ至る可能性、これらを浮き彫りにし共通認識として据えることは勇気のいることです。何故なら、五代が「戦う為だけの生物兵器」になることが現実味を帯びているという意味なのだから。
しかし、五代は満面の笑みで「大丈夫」と口にする。五代自身葛藤している事柄であるにも関わらず………彼のバイタリティはとてつもないですね。五代の力強い言葉に感化されて、一条さんや桜子さんもクウガの危険性に目を向けることが出来たように思えました。
だからこそ、皆が榎田さんへ笑顔で"サムズアップ"したのでしょう。
- ジャーザ始動、そして……。
「ゴ・ジャーザ・ギ」による犯行予告。
大胆不敵なこの行動は「メ・ガルメ・レ」を彷彿とさせますが、ジャーザの方が巧妙。ネットの書き込みを検閲することは、まだまだ警察が念頭に置いていない頃ですよ(踊る大捜査線(1997年)では真下刑事がしていましたが) 。虚を突いた行為でしたね。
究極の闇をもたらす者「ン・ダグバ・ゼバ」現る。
明らかに異質なオーラを放っている。五代にその歯牙が襲いかかるのではないかと、固唾を呑んで見ていた当時の私を思い出しました。本当に当時は、怖がりながら見てたんですよ…(^_^;)
- 最後に。
次のエピソードは、私が五代雄介を本当の意味で好きになった回です。奈々ちゃんの問題を通して五代雄介の人物像が真に伝わる肝要な台詞が込められているので、必見です。
なので、今週配信しているエピソードもお見逃しなく~。
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