何が何やらワケワカメ

映像作品(主に特撮やアニメ、ホラー)について書く。

ビートチェイサー参上、熾烈なデッドヒートの行方は…な第33話。

仮面ライダークウガ感想。

【episode33 連携】脚本:井上敏樹荒川稔久

  • 戦友、逝く。

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「ゴ・バダー・バ」との死闘の最中、力尽きた「トライチェイサー2000」。金属疲労が蓄積されているボディは、激しい戦闘には堪えられず…。

大破したTRCSを見つめる、五代の目は哀しげな様子でした。

良くぞ最期まで戦い抜いてくれました、本当にありがとう。(でも実は今後……)

  • 更なるステージ(ゲゲル)へ。

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バダーの「ゲリザギバス・ゲゲル」は、バイク乗りを100人殺すこと。被害者は99人。

クリアまであと僅か、この結果が彼の力量を雄弁に物語っています。また、その屈指の力を有する自信の表れを、バダーの台詞から読み取れます。
ガド・パパン・ビン・ボソゲダ・ゲギ・ボグザパ・ゴセ・ゲリザギバス・ゲゲル…ゴギデ・ググルビ・ザギバス・ゲゲル(あと1人殺せば、俺はセミファイナルゲーム成功だな…そしてファイナルゲームに進む)
ガギゴン・パパン・ビン・ボソギゾ・クウガ…ツギパ・ボソギゾ・ガンダ…ダボギジザ(最後の1人、クウガを殺し…次はあんたを殺し…楽しみだ)

明らかに、自信に満ち満ちている発言ですよね。

ふと、気になった箇所。バダーの発言の「次はあんたを殺し…」の「あんた」とは、一見「バラのタトゥの女」を指しているように見えました。しかし実際は、彼女の背後にいる(?)と思われる「ン・ダクバ・ゼバ」に向けられたもの、との意見を耳にします。

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「わかんねえ………(^_^;)」

流石、究極の闇をもたらす者。私は、一切視認できませんでした。確かに彼らの真の目的から察すれば、ダクバへの宣告、との見解はしっくり来ます。

ですが、無理やり解釈すればバラのタトゥの女にも当てはまりそうなんですよね。

バラのタトゥの女はゲゲルの管理監視をする立場に過ぎませんが、グロンギを束ねている特別な存在。彼女の振る舞いや周囲が一目置いて接している様子から、相当な実力者である可能性もあり得ます。

バターは自分の実力を信じて疑わない性格であるからに、彼女を倒すことで更に己の力を誇示できる、と考えていても不思議ではないように思えます。(あくまでも個人的な意見ですが。)

  • 「連携」、そして新たな戦友。

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一条さんが、警察上層部の使者へ信念をぶつける。松倉本部長が、警察上層部の人間へ信念をぶつける。その想いが組織へ反映され、警察の威信をかけた「ビートチェイサー2000」がついに「第4号」に託されることに。

下(現場)と上(指揮を執る側)の警察官の誇りが同時進行で描かれていて、彼らの凄まじい熱意が感じられました。桜井刑事達も「赤の金の力」による被害を最小限にすべく、意図する方向へバダーを誘導する。危険を顧みないこの行動にも、脱帽です。

  • 最終決戦。

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抜きつ抜かれつのデッドヒート。そして再びバダーの強烈なホイールアタックが襲いかかる。しかし、今のクウガは一味も二味も違う。バダーのスピードやテクニックに完全に適応している、それを可能にしたBTCSの性能。そしてその真価を発揮した時、バダーをも凌駕するスピードを………決着の行方は言わずもがな、です。

とにかく未見の方は是非この機会に観てください。あの迫力は、見なければ分からないと思いますので。【episode32、33】は、「クウガ」における至高のバイクスタント回だと断言します。

  • 最後に。

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「第4号」と「警察」がついに一枚岩になった瞬間でした。この瞬間にもう、勝敗は見えたようなもんです。クウガが決戦の前にサムズアップした姿は、とてつもない安心感が漂っていましたよ。

この回は殆どが見所ですが、個人的には杉田さんと五代の会話が注目ポイント。殺伐とした状況下の中、ほんの僅かながらも和やか雰囲気を感じることのできる場面です。

一旦はクウガと警察の関係に溝ができたものの、最後は以前にも増してより強固な関係性が構築されました。まさに、雨降って地固まる。今後の更なる連携プレイにも期待したいと思います。